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野菜農家は育てた野菜を食べない!?その、驚くべき理由とは・・。

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実は、野菜を栽培している農家さんの多くは、自分の畑で育てた野菜を食べないのです。正確には、畑で育てた”出荷用の野菜”は食べないとのことですが・・理由はいたって簡単です。野菜を育てる際に使用する、農薬を危惧して食べないということ。それだけ多くの農薬を散布して育てているんです。

 

【目次】

 1、国別農薬消費量一覧

 

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引用)Faostat 注)農薬は農業用のみ(ゴルフ場などの農薬は除く)

添付資料は、2010年のもので、若干推移しているかと思いますが、御覧のとおり、日本の農薬使用量は、世界で第3位と言われています。アメリカと比べると、およそ6倍もの農薬を使用していることになりますね。

 

2、農薬を使用する理由

 病害虫や雑草に弱い農作物の収量と品質を維持・確保したり、農作業の負担を減らすため、農薬は必要不可欠となっています。農薬を使用しないと、よほどの手間をかけない限り、一定数の出荷量を保てないというわけです。

 

3、農薬の人体への影響とは?

 もちろん”毒物”なので、人体への影響はあります。具体的には有機リン系ネオニコチノイド系の農薬(虫の神経を狂わせて殺す農薬)は、野菜の中に浸透するため、洗浄しても成分が残ってしまいます。これらを研究する国際機関は、子供への健康被害(発達障害)が大きいとの報告を上げています。(ハーバード大研究結果含む)

 

そして質が悪いのは、農薬はその土壌まで汚染してしまうということです。

4、農家さんは野菜を食べるの?

 農家も、当然野菜は食べます。しかしながら、多くの農家は出荷している野菜は食べず、自分たちが食べるものを別に栽培しています。当然農薬の使用を控えた、安全なものを食べているわけです。

 

5、有機野菜は安全?

誤解をされやすいのですが、有機野菜=無農薬というわけではありません。有機野菜は農林水産省が定めた「有機JAS規格」に適合した野菜のこと。オーガニックも同意味です。土壌の状態から農薬の種類、回数が制限され、より現実的かつ安全に栽培を行うよう農林水産省で取り決められています。

無農薬は、栽培期間中のみ一切農薬を使用しないもので、極端な話、土壌は関係ありません。有機野菜は、現実的な観点で安全な農薬を少数使用、回数制限及び安全な土壌を使用し、栽培することと決められています。(遺伝子組み換えも禁止)

 

6、農薬を全く使用しなかったら・・

 おそらく、果物は壊滅的に栽培ができなくなるでしょう。りんごや桃などを無農薬で栽培した実験が行われましたが、収穫ほぼ0&木が弱り、翌年以降も収穫が下落したという結果となりました。

7、有機野菜のすすめ

野菜によっては、まったく農薬を使用せず栽培できるものもあります。にも関わらず、手がかからないという理由で、日本のほとんどの農家は異常値というほどの農薬を散布しています。そういった野菜を食べ続けて、10年後、20年後どうなるかは、わかりません。少しでも、安全な野菜を食べるには有機専門の販売機関を頼るほかありません。

 

8、まとめ

【農家は出荷用の野菜は食べない】私が仕事で有機農家研修に行った際、実際に聞いた話です。当時、有機野菜を栽培していた担当者の方々は、現状に悔しい思いを吐露しながらも、これからも安全な野菜を栽培し続けると意気込んでいました。今は異端扱いをされても、いつかそれがスタンダードになればいいなと願うばかりです。

最後までご覧いただき、ありがとうございます。

 


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